Sapporo sustainable life

Sapporo sustainable life
<< May 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
RECOMMEND
RECOMMEND
NEW ENTRIES
RECENT COMMENT
PROFILE
 
吹雪の日に思う
 今朝の朝日新聞に興味深い記事があった。
エマニュエル・トッド氏の「空回りする民主主義」という記事。
たまにこういう鋭い記事を載せてくれるところがこの新聞の良いところか・・・

さて、氏の意見である。
彼曰く、今の世界経済を覆う閉そく感は二つの要因からなると言う。
表層的なものが一つ、そして深層的なものが一つ。
表層的なものは「自由貿易こそが問題の解決策だ」と考えるイデオロギーであるという。
自由貿易のもとでは安価な労働力を求めて先進国の雇用は空洞化する。
リーマンショック後の景気刺激策では、確かに先進国の企業の利潤は増えた。ところが
雇用と賃金は増えなかった。つまり、景気刺激の恩恵に浴したのは中国やインドのような
新興国だけであったというのである。

そして深層的なものは「ハイパー個人主義」であるという。
共同体である社会が個に分断されていく、つまり、社会や共同体を否定するような精神の
台頭があるというのである。そして、それは民主主義を生み出した英米などにより顕著に
表れていると指摘する。本来、共同体を作りだすための装置である民主主義が今度は
逆説的に社会を分断する力学を持つに至った。その原因を「教育格差」に求めている。
より高度な教育を受けた者がそうでない人々との間に溝を作っているということか・・・

では、それを克服する道はあるのか?
氏は答える。表層的な問題、つまり経済システムの問題はEUのようなブロック経済システム
を取ることで解決するという。つまり域外にたいしては保護政策をとり域内での景気刺激策を
とることで経済的な解決を図るというこである。日本はアジアという共通項の多い共同体で
経済的な連携をとれると指摘する。
深層的な問題に対しては明確な答えは見つかっていない。それはこれから人類の歴史の
中で生み出されるだろうということである。

とても明快な分析で朝から目が覚めた。
私なりに解釈したことは次のようなことである。
・自国の経済を良くするために他国を利用するという視点を捨てる。
・そうではなく、他国の足りない部分を補うこと、あるいは成長を促すことがないかという
 視点を持つ。その結果、他国も自国も潤う。

日本でいえば、日本の技術で環境汚染を止めるとか水不足を解消するとかあるいは
すぐれた生産技術(農業も含め)を輸出して他国の問題を解決するというスタンスをとる
ということである。アジアにおける日本はあらゆる分野でトップレベルの技術やサービスを
持っている。これをあまねく他国のために使うというスタンスをとればアジア諸国から慕われる
であろう。少なくとも軽蔑されることはないはずだ。

日本国内においてもあてはまる。北海道と東京の関係を見てみる。
東京で稼いだ富が北海道に還流して北海道経済は成り立っている。
東京にしてみれば北海道などなくても構わない存在かもしれない。(いや、一部では本当に
そのようなことを考えている人達がいるらしい・・・)
東京の人々はどうすべきか。それは、北海道が自立できるように支援することである。
たとえば、製造業の設立支援である。人と企業をほぼ独占的に持っている東京はその財産を
地方に移殖するべきである。たとえば北海道に自動車会社を作ったらどうか。電気自動車を
専門につくる「北海道電気自動車株式会社」をつくるのである。北海道に愛着を持つ道民は
間違いなくそこから電気自動車を購入するだろう。そうすれば、今まで東京に流れていたお金が
道内で蓄積され、道内で循環する。その結果、東京への一極集中が緩和されもう少しまともな
生活環境を手に入れることができるだろう。

夢想的に過ぎるだろうか?
でも、おそらく、すくなくとも精神的には他を利することで自分を利するという境地に立って経済
を運営しなければアジア諸国とうまくやっていくことはできないだろうと思う。
そしてそれは「持っている国(地域)」から働きかけないとうまくいかないのである。

なんとなく日本のゆく道が見えてきたような気がする・・・・
のは気のせいか??


コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://blog.f-c-o.co.jp/trackback/1171778